
Excelは優秀です。表計算のために作られたソフトが、在庫管理も顧客名簿もシフト表もこなしてしまう。多くの中小企業がExcelで業務を回しているのは、怠慢ではなく合理的な判断の結果です。
ただ、限界が近づいているサインはあります。5つ挙げます。
在庫管理_20260825_最新_修正版.xlsx。このファイル名が生まれた時点で、どれが正なのかを人間が判断している状態です。判断を間違えた日に、事故が起きます。
「いま開いてる?」を口頭で確認しながら仕事をしている。この確認にかかる時間は短く見えますが、1日に何度も発生し、しかも全員ぶん積み上がります。
受注表に入れて、在庫表にも入れて、請求のために会計ソフトにも入れる。転記は、時間を使ううえに必ずミスが混ざる作業です。ここは自動化の効果が最も見えやすい部分でもあります。
複雑な関数やマクロが組まれていて、作った本人以外は怖くて触れない。その人が休んだ日や辞めた日に、業務が止まります。属人化は、Excelの問題というより引き継ぎ不能な構造の問題です。
月末に各拠点からファイルを集めて、形式を揃えて、貼り付けて、集計する。この作業が定例化しているなら、その半日は毎月消えていきます。年間で6日ぶんです。
いきなり全社的なシステムを入れる必要はありません。順番があります。
大きく作って失敗する会社の多くは、最初から全部をやろうとしています。逆に小さく始めた会社は、2つ目以降の判断が速くなります。
紙のシート管理でオーダー漏れと二重記載が起きていた製造業の会社では、受発注と在庫を1つの画面に統合し、日々の管理をiPad1台で完結できるようにしました(受発注・在庫管理システムの事例)。
なお、書類のOCRによるデータ化や問い合わせ対応の自動化といったAI活用も、この「転記をなくす」の延長線上にあります。
どの業務から手をつけるべきかの整理からご一緒できます。オーダーメイドシステム開発について詳しくみる。